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「たじまピーマン」定植盛ん

2014.05.26

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 夏秋ピーマンの産地・但馬地域で、ピーマン苗の定植が盛んです。今年度は但馬全域で、生産者177人が約10haで「たじまピーマン」の栽培に取り組みます。JAたじま管内のみかた支部(美方郡)では、5人が仲間に加わりました。その一人が香美町村岡区神坂の小林正樹さん。「少しでも但馬の農業を活性化したい」と2年前にサラリーマンを辞め、今年から農業を本格的に始めました。

 

 小林さんは、8aで720本のピーマンを栽培。母の洋子さんと2人で、3日間かけてピーマン苗を植え付けました。「ある程度の量を植えないと収益が確保できない」と意欲を燃やしています。 

 以前は都市部でサラリーマンとして働いていましたが、10年ほど前に但馬に戻ってきました。それからも地元の会社で勤務していましたが、2年前に脱サラ。両親が水稲と畜産を営んでいましたが、正樹さんは農業の経験がほとんどありません。県主催の新規就農離陸加速モデル推進事業を活用し、地元農家のもとで1年間、苗作りから出荷までの一連の作業のほか、機械の使い方などを農業の基本を体験しながら学びました。 

 小林さんは、「農業がもともと好きだった。農業の担い手が高齢化で減少している。年齢的にも今が挑戦する時だと思い、決意した。但馬の野菜を作りたかったから、基幹作物であり、先輩農家が多いピーマンを選んだ。但馬の野菜をたくさんの人に食べてもらいたい」と話します。 

 

 ピーマン生産者で組織するピーマン協議会は、経験が浅い生産者を対象に栽培講習会を開いたり、ほ場巡回などを実施したりして、安心して栽培できる体制づくりに力を入れています。ピーマンの収穫は6月末から始まります。