たじまで農業

活動レポート

「担い手応援米」消費者が稲刈りを体験

2013.09.13

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 JAたじまが担い手農業者への支援策の一つとして昨年から取り組み始めた「担い手応援米」(コシヒカリ)の消費者らが9月8日、生産地の但馬地域を訪れ、稲刈りを体験しました。取引先のイズミヤ株式会社が生産地との結び付きを強めようと企画したキャンペーンで、同米を購入し応募した中から抽選で選ばれた10家族約40人が稲刈りを楽しみました。

 

 JAたじまの主要品目である米には、「コシヒカリ」だけでも19区分あります。その一つ「コウノトリ育むお米」は、これまでは産地や農薬の使用の程度などで決まっていた米の価値を「生物多様性の保全」という新たな付加価値を付け、農家の手間に応えて一般米より高値で販売。量販店や消費者の支持が広がっています。

 

 JAたじまでは昨年、将来の但馬の農業を担う農業者を支援する手段の一つとして、「地域農業の将来を守る」という新たな価値を付けた「担い手応援米」という制度を作りました。水稲の作付面積5ha以上の生産者、集落営農が対象で、今年度は昨年度より15増の48の個人・団体が栽培に取り組んでいます。この取り組みに共感し協力したのが、関西を中心に展開するスーパーのイズミヤ。同スーパーでは昨年から同米を取り扱い、特定農家限定生産「但馬こしひかり」として、約120店舗で販売を始めました。今年度の出荷量を、昨年度より1割増の玄米330tを見込んでいます。

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 稲刈り体験は、生産者の一人・上坂光広さんのほ場(豊岡市日高町上石)で行いました。参加者らは、鎌を持って田んぼに入り、たわわに実った稲を一株一株丁寧に刈り取っていました。西宮市から家族4人で参加した参加者は、「家族の誰もが稲刈りをしたことがなかったので、子どもたちには経験させてやりたいと思って応募した。子どもたちも喜んでくれて、とても良い体験ができた」とうれしそうに話していました。