たじまで農業

活動レポート

地域活性化に向けた取り組み事例を発表 美方郡農山漁村活性化大会

2016.11.30

161129gyosonnkasseika.jpg 第21回美方郡農山漁村活性化大会が11月29日、香美町の中央公民館文化ホールで開かれました。大会は、JAたじまや行政、普及センターで構成する美方郡農業改良普及事業推進協議会や北但地域農業後継者育成対策協議会が主催で、美方郡における農山漁村の活性化に資することを目的に毎年開催しています。今回は、『進めよう!「獣害対策」守ろう!「地域の宝」』をテーマに美方郡の地域資源を活用した地域活性化への取り組み事例の発表や講演があり、組合員をはじめ関係者約200人が出席しました。

 事例発表では、同町小代区新屋農会長の田野哲夫さんが、地元の新屋地区における有害鳥獣対策の取り組みを紹介。集落から野生動物を隔てる緩衝地帯(バッファゾーン)の拡大と整備、収穫目的の無い果樹の伐採や電気柵の設置などの獣害対策を集落で一体となって取り組んでいることを説明し、その重要性を語りました。講演では、NPO法人里地里山問題研究所 代表理事鈴木克哉氏が「獣害対策で地域を元気にする3つの方法」と題し、獣害対策が生む結束感を活かした農村×都市連携プロジェクトを紹介。プロジェクトは、都市人材を集落に招き、獣害対策を通して、地域に存在する野菜や米などの豊かな里の恵みを共に守り、分かち合い、継承するネットワークづくりを狙いとした内容。鈴木理事は、「都市人材が農村を支援する仕組みづくりのためにも、まずは、共感してもらうことが大切。獣害から守り伝えたい地域の魅力を発信することが必要」と強く訴えました。

 参加した組合員からは、「動画にて野生動物の習性を確認することができた。今までは、被害があってから対策を行っていたこともあり後手になっていたが、今回の講演でしっかり対策を施すことで防ぐことを学ぶことが出来、諦めていた野菜作りの再開に繋げることが出来そうだ」と話していました。