セリ市

活動レポート

今年初の子牛市 出だし好調

2014.01.09

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 JAたじまは1月8日、但馬家畜市場で今年初めての但馬牛の子牛市を開きました。1頭当たりの落札平均価格が、前年同期を上回り好調なスタートを切りました。

 

 この日は、県内の繁殖農家約140戸が子牛277頭(雌牛129頭、去勢牛148頭)を上場。1頭当たりの平均価格は555,829円で、前回の12月市より37,696円下回ったものの、前年同期と比べると105,144円上昇しました。部門別でも雌牛では514,590円(昨年より90,980円高)、去勢牛では591,774円(昨年より112,042円高)でした。

 

 但馬牛は、兵庫県でのみ生産される黒毛和牛。神戸ビーフや特産松阪肉の素牛です。同市場には、繁殖農家が生後9ヶ月ごろまで育てた子牛を上場します。その子牛を県内外の購買者が肥育素牛や繁殖素牛として購入し、各地で育て上げられます。

 

 同市場では年に10回の市を開催。平成25年は、全ての市で前年同期の平均価格を上回わりました。畜産課の村尾忠司課長は、「全国的な子牛高の相場感が但馬家畜市場にも影響していることや、食品偽装による本物への回帰が枝肉相場の底上げを促しており、肥育農家の購買意欲の向上などに繋がっていると考えられる」と話します。豊岡和牛部会の谷口正徳部長は、「12月に続きいい値が付いてうれしい。価格がこのまま維持してくれればいいのだが。生産者としてはこれからも肥育農家に喜んでもらえるような牛を育てていきたい」と話していました。

 

 次回の市は2月12日に開催し、210頭が出品される予定です。