たじまで農業

活動レポート

黒大豆振興大会 安定した生産を目指す

2013.03.19
JAたじまあさご黒大豆部会は3月15日、JAたじま和田山支店で朝来市黒大豆振興大会を開いて、平成25年度の振興方針を確認しました。部会員のほか行政の関係者ら計83名が出席。

同部会が24年に生産した大豆「丹波黒」は、総重量が約72t、販売額が約7,300万円で、不作となった23年産の48t、4,400万円を大きく上回りました。10aあたりの収量は120kgと平年並みでしたが、2Lサイズが少なく、形の扁平なものが目立ちました。朝来農業改良普及センターは、6月、7月と10月下旬以降の低温を原因に挙げ、気象に左右されず栽培するためには根の健全な生育が必要だとし、根量の確保には亜リン酸の施肥が効果的と訴えました。販売についてJAは、全国的に乾物よりも加工原料に需要が高まっているとしながらも、県内産は迎春用として人気も価格も高いことから、安定した収量と面積の拡大で信頼のある産地を目指したいとしています。
これらのことから部会では、25年産の栽培面積の目標を70haとし、部会員それぞれが栽培面積を拡大することに加え、栽培の経験者や定年帰農者へ栽培を呼びかけることにしました。さらに、迎春用としての販売を目指して、計画的な収穫を会員に求めています。

大会では、圃(ほ)場の管理と現物の品質、外観を審査した朝来市黒大豆共励会の表彰式も行い、最優秀賞の兵庫県知事賞に清水勉さん(朝来市土肥)を選びました。清水さんは、「圃場の排水に気を配り、肥料は窒素を控えた。栽培技術の基本を忠実に守った結果と思う」と話していました。

共励会の結果は次の通り。

最優秀賞
兵庫県知事賞 清水勉さん
優秀賞
朝来市長賞 中島重夫さん
朝来農林振興事務所長賞 森田諭さん
朝来農業改良普及センター所長賞 松本忠義さん
兵庫県農業協同組合中央会長賞 衣川茂之さん
全国農業協同組合連合会兵庫県本部長賞 田村定信さん
たじま農業協同組合長賞 小林英雄さん
優良賞
JAたじまあさご黒大豆部会長賞 藤原寿雄さん、髙本浩吉さん

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県知事賞を受賞した清水さん(右)

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清水さんが栽培した丹波黒