たじまで農業

活動レポート

オンリーワン酒米フクノハナ さらなる普及めざす

2013.03.26

 日本で唯一産地銘柄として、豊岡市出石町で栽培されている酒造好適米「フクノハナ」を生産するJAたじま出石フクノハナ生産部会は3月21日、第10回の通常総会を開きました。出石農村環境改善センターで開いた総会には、部会員、市、取引先の蔵元やJAたじまなど約60名が出席し、フクノハナのさらなる普及に向けて意思を統一しました。

 役員改選では、多田雅善さんが部会長に再任されました。

 

 フクノハナは、麹にすることが難しいため、一時期栽培を中止する話しもありましたが、蔵元の株式会社福光屋(石川県)が醸造の技術を確立。昭和63年から契約栽培を始め、平成24年度は80名の部会員が約50㌶で栽培しました。

 

 総会では、平成24年度の活動の振り返りや、福光屋による作柄の報告などがありました。24年度は約258㌧の収量でしたが、少雨のため例年よりも粒が小さかったこともあり、25年度は良質のフクノハナ270㌧の出荷を目標に掲げました。また、フクノハナの振興をめざして行っている、地元の小学生との田植えや米粉を使った料理の講習なども続けていくことを確認しました。

 

 JAたじま出石フクノハナ生産部会の多田部会長は、「当地でしか生産していないフクノハナを、より多くの人に知ってもらえるよう関係者が協力して振興していこう」と話しました。

 

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