たじまで農業

活動レポート

甘い豊岡ぶどうの試食も 品位査定会を開催

2015.09.09

150905grape.jpg 豊岡市内のブドウ生産者で組織するJAたじまの葡萄部は9月5日、ファーマーズマーケット「たじまんま」で「豊岡ぶどう」の品位査定会を開きました。同部員20人が、「ピオーネ」、「藤稔」や「シャインマスカット」など11品種39点を出品。部員と豊岡農業改良普及センター職員が、房と粒の重さや糖度などを1点1点計測しました。

 今季は、盆過ぎの降雨の影響で一部に脱粒や裂果が見られましたが、適度な日照と潅水などの管理により全体的に生育が良く、作柄は良好。査定会に出品した豊岡ぶどうの平均房重は663.5g、平均糖度は17.4度で、どの品種も平年より大粒傾向でした。同部の生産量の約6割を占める主力品種のピオーネの平均糖度は18.1度で、昨年より1度以上高くなりました。

 

 査定会後は、たじまんまの来店者を対象に豊岡ぶどうの試食と即売会を開催。来店者はさまざまな品種を食べ比べたり、部員に品種ごとの特長を尋ねたりしていました。来店した男性は「普段はブドウを食べる機会が少ないので、こうしたイベントがあると嬉しい。試食したブドウはどれも甘くておいしかったので、買って帰って家族と一緒に味わいたい」と話していました。

 

 同部では今季、41人の生産者が約11haでブドウを栽培しています。年々、市場への出荷量が増えていることや、安全で安心な農産物の証である豊岡市の認証ブランド「コウノトリの舞」の取得面積を拡大していることなどから、どの品種も市場、消費者からの評価が高まっています。また、全国的な品薄傾向が追い風となり販売は好調。今季から新たに、沖縄県のスーパーマーケットや東京都の洋菓子店でも取り扱いを始めるなど、販路の拡大にも力を入れています。

 同部の北垣威司部長は、「暑さが厳しく管理が大変だったが、今季も良いブドウができた。新たな取引先が増えて部が活気づいている。より多くの人に豊岡ぶどうを味わってもらえるようPRしていきたい」と話していました。