たじまで農業

活動レポート

集落営農組織の立ち上げに向けて意見交換

2015.12.04

151203nantan1.jpg 朝来市農業再生協議会と養父市農業再生協議会が主催する南但集落営農研修会が12月3日、和田山営農生活センターで開かれ、朝来市と養父市の農家、行政関係者やJAたじま職員ら約40人が参加しました。

 研修会は、朝来市や養父市で集落営農組織の質の改善・向上や、新たな組織の設立を支援すること目的に開催しています。参加者らは、集落で開いた営農組織設立に向けた座談会などの現状や、担い手問題、営農組織の経営にかかる費用などの課題について意見を交わしました。

 

151203nantan2.jpg また、美方郡香美町村岡区で「楽して、楽しい、低コスト農業」を掲げる長須営農組合の奥谷光正組合長が、農業だけでなくさまざまな取り組みを通じた農地保全と集落づくりについて説明。

 平成4年に平均年齢33.5歳の若者らで集落営農組織を立ち上げ、地域資源の紙漉きや村の行事を生かし、地域を活性化してきた活動を紹介しました。奥谷組合長は、「農家だけでなく集落の全員が関わり合う催しなどを行い、交流して話し合うことが重要だ」と話しました。

 

 研修会ではこのほか、行政職員らが、農地中間管理事業による農地集積の利点を説明。集落で取り組む農業の一例として、行政などからさまざまな補助が受けられる「コウノトリ育むお米」の栽培を呼び掛けました。研修会の参加者は、「集落全体の理解を得ることは簡単ではないが、行政やJAと連携して集落営農組織設立への理解を促し、集落の農地を守っていきたい」と話していました。

 

 JAたじまでは、平成26年度から28年度の地域営農振興方針で、地域農業の担い手・集落営農組織への支援を掲げています。さまざまな政策を有効に活用し、地域とともに農業を活性化するため、行政機関と連携して担い手や集落営農への情報提供に取り組んでいます。