たじまで農業

活動レポート

荒川さん最優秀 良質な黒大豆の安定的な生産目指す

2016.03.23

160323kurodaizu.jpg JAたじまあさご黒大豆部会は3月23日、平成27年度の朝来市黒大豆振興大会を和田山支店で開き、朝来市黒大豆共励会の表彰を行いました。最優秀賞の兵庫県知事賞には、朝来市の荒川欣也さんを選びました。

 

 共励会は、生産者の栽培技術の改善と品質の向上のために毎年開いています。同部会役員やJA職員、行政関係者ら審査員10人が、部会員135人のほ場を審査。ほ場の管理や生育の状況などが優れた生産者19人を選び、生産物の品質や外観を確認しました。

 審査委員長を務めた朝来農業改良普及センターの片岡茂里所長は、「排水対策など、基本的な管理に力を入れている人は良質な黒大豆ができている。来年度は、全員が栽培に向けた準備をしっかりしてほしい」と評しました。

 最優秀賞を受賞した荒川さんは、「今年は作柄も収量も良かった。基本をしっかり守って暦に忠実に栽培した結果が表れた」と話していました。

 

 振興大会には、生産者、行政関係者やJA役職員ら約60人が出席。同JAの友田達也常務理事が、「仲間を募って作付けを広げ、品質の良い黒大豆を消費者に届けよう」とあいさつしました。行政関係者やJA職員が、今年度の作柄や販売状況を報告。今年度は、10月の少雨による乾燥と、11月の長雨による高温多湿が生育に影響し、販売単価は昨年を上回りましたが、収量は昨年度を下回りました。来年度は、消費者からの需要に応えられるよう、仲間を増やして栽培面積70haを目指し、安定的な生産に努めることを決めました。

 大会ではこのほか、兵庫県立農林水産技術総合センター農業技術センター農産園芸部の澤田富雄部長が、被害粒の発生原因や安定的な生産のための水管理などについて説明。生産者らは、澤田部長の話しを熱心に聞いたり、栽培の疑問点を質問したりして、来年度の栽培に意欲を見せていました。

 共励会の結果は次の通りです。

最優秀賞(兵庫県知事賞)=荒川欣也さん(朝来市)

優秀賞(朝来市長賞)=高本浩吉さん(朝来市和田山町)

同賞(朝来農林振興事務所長賞)=片岡行男さん(朝来市和田山町)

同賞(朝来農業改良普及センター所長賞)=小山斉さん(朝来市山東町)

同賞(兵庫県農業協同組合中央会長賞)=坂田哲一郎さん(朝来市)

同賞(全国農業協同組合連合会兵庫県本部長賞)=小谷基継さん(朝来市和田山町)

同賞(たじま農業協同組合長賞)=松本忠義さん(朝来市山東町)

優良賞(JAたじまあさご黒大豆部会長賞)=西尾長治さん(朝来市和田山町)

                  =与布土集落協定受委託組合(朝来市山東町)