たじまで農業

活動レポート

ほ場環境の良さを確認 コウノトリ大豆生き物調査

2016.09.01

 人と自然環境にやさしい農法で育てた「コウノトリ大豆」を生産するJAたじまのコウノトリ大豆生産部会は9月1日、豊岡市河谷のほ場で生き物調査を行いました。部会員、JAや行政職員ら11人が参加し、生物の多様性に貢献する農法の効果を確認しました。

 同部会は、化学肥料を使わず、農薬の使用を慣行栽培の75%以下に減らして、ほ場に多くの生き物を育む「コウノトリ育む農法」で大豆を生産。平成28年度は、16人が55haで栽培しています。農法の効果を確かめるため、部会で統一日を決めて生き物調査の実施を検討しています。

160901soy.jpg 生き物調査では、あぜを棒で叩きながら歩き、目視できたカエル類の数を集計。また、株周辺の生き物を網で捕まえ、その数や種類を確かめました。この日調査したほ場は、カエル類やクモ類などの益虫が多く、部会員らはほ場環境の良さを改めて認識していました。

 同部会の森垣哲男部会長は、「生産者、部会が主体となって生き物調査を行い、農法の効果を確認することで実需者に産地の良さを伝えられる。多くの生き物を確認でき、生育も順調なので、このままいけば良い大豆が届けられそうだ」と話していました。