受賞歴多数。環境共生型農業に取り組む「おおや高原」の有機野菜

美しい自然に囲まれ、ゆたかな土壌が広がるたじま。ここでは、農薬や化学肥料の使用を抑えた"人と自然にやさしい"環境共生型の農業が活発です。さらに、農業を通して地域貢献を目指す生産者も増えています!

今回ご紹介する「おおや高原有機野菜部会」も、食の安全・安心の実現に向けて地域とともに歩む生産者のひとつです。さあ、その取り組みをちょっとのぞいてみませんか?

約300のハウスがずらり!「野菜団地」が誇る多彩な農作物

養父市大屋町の北部に位置する「おおや高原」には、およそ300棟もの雨よけハウスが建ち並ぶ「野菜団地」があります。この団地では、標高500〜700mの準高冷地特有の気象条件を活かした野菜の有機栽培が行われています。

この地で野菜の有機栽培を手がけているのが、平成9年設立の「おおや高原有機野菜部会」の生産者。但馬牛の牛糞ともみがらで作られた堆肥「おおや有機」や、但馬地鶏の鶏糞とカニ殻で作られた「ぼかし肥料」と呼ばれる有機質肥料を使用しながら、健康でゆたかな土づくりと地域の有用資源の活用に努めて農業を営んでいます。

おおや高原で栽培される有機野菜は、ホウレンソウ、キクナ、ミズナ、コマツナ、コカブ、ミニトマト、クウシンサイなどと多彩です。どれも生産者の愛情がたっぷり込められていますよ!

ここがすごい!おおや高原の有機栽培

JAたじま
広報課

私たちが手がける「おおや高原」の有機栽培は、環境保全型農業推進コンクールをはじめとする様々なコンテストで受賞し、その取り組みが評価されてきました。そんな私たちの自慢の有機野菜の栽培には、5つのポイントがあるんです。

1. 健康な土づくり

但馬牛の牛糞ともみがらで作られた堆肥「おおや有機」を、生産者がそれぞれの堆肥舎で熟成させて使用し、健康で、ゆたかな土づくりと地域の有用資源の活用に努めています。

2. 有機質肥料の使用

但馬地鶏の鶏糞とカニ殻で作られた「ぼかし肥料」と呼ばれる有機質肥料を使用しています。さらに、作物の健全な生育と環境に配慮した適正な肥培管理を実践しています。

3. 病害虫・除草対策

農薬を一切使わない有機農法で野菜を育てるために、防虫ネットの設置、手作業による害虫駆除や除草のほか、病気に強い品種の導入などさまざまな工夫をこらしています。

4. 土壌病対策

全国で初めて「熱水土壌消毒機」を導入したのが、おおや高原です。ぼかし肥料を基本に、有効微生物を増やすための施用方法などの継続的な改善も行っています。

5. 栽培管理の省力化

種を蒔いたり、土を耕したり、水をまいたりといった作業をより確実に、効率的に行うために、さまざまな機械や技術を導入しています。

おおや高原の有機栽培 おもな受賞歴

平成9年度    全国朝日農業賞 第24回全国施設園芸共進会(個人の部)全農会長賞
平成10年度    毎日農業記録賞最優秀賞
平成11年度    第26回全国施設園芸共進会(集団の部)農林水産大臣賞
平成12年度    第39回農林水産祭園芸部門天皇杯
平成14年度    平成14年度兵庫県農業賞(個人)
平成19年度    第13回環境保全型農業推進コンクール大賞(農林水産大臣賞)

おおや高原の有機栽培「安全・安心の証」

おおや高原で栽培される有機野菜は、「JAS法(有機農産物の日本農林規格)」で規定された「有機農産物」の認証を得ています。JAS法による有機農産物とは、「化学合成された肥料及び農薬を使用せず、播種または植え付け前の2年以上の間、堆肥等による土づくりを行ったほ場において生産された農産物」のことをいいます。

その他にも、兵庫県認証食品「ひょうご安心ブランド」の認証を取得しています。こちらは、「化学肥料・農薬を5割以上低減」「堆肥などによる土づくり」「残留農薬が国基準の1/10以下」に加え、「出荷記録などの整備」という認証審査の基準が設けられており、それらすべてをクリアしています。収穫された有機野菜は、消費者・生産者・自然環境にやさしい食品づくりを目指す「生活協同組合コープこうべ」を通して消費者に届きます。

おおや高原の生産者と消費者・地域とのつながり

おおや高原で栽培される有機野菜は、消費者・生産者・自然環境にやさしい食品づくりを目指す「生活協同組合コープこうべ」が提唱する「フードプラン」のもとで生産プロセスが管理されており、収穫された農作物はすべてコープこうべに出荷されています。そして、兵庫県全域と大阪府内の一部にある、コープこうべの店舗から消費者の手にわたります。

JAたじま
広報課

私たち「おおや高原有機野菜部会」は、消費者や地域とのつながりを深める取り組みに特に力を入れています!産地見学や農作業体験などの場として地元の方々にここを訪れてもらったり、おおや高原で収穫された有機野菜を学校給食用に提供したりと、その活動は様々。地元の農業高校と共同作業を行うこともありますね。

実はこのような動きが、他の生産者に対する有機農業の波及につながっているんです。おおや高原有機野菜部会は、消費者・地域・他の生産者とのつながりを深め、「マラソン」ではなく「駅伝」のように、時代に継承できる息の長い産地となることを目指します!

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