たじまで農業

活動レポート

香住二十世紀梨 袋かけ始まる

2014.05.12

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 県内一のナシの産地、美方郡香美町香住区で「二十世紀梨」の生産者が袋かけ作業を始めました。果実を病害虫から守り、良質なナシを育てるための重要な作業で、生産者らは小さな実一つ一つに丁寧に袋をかぶせています。

 

 ナシの生産者でつくる香住果樹園芸組合は、二十世紀を中心に約20haで栽培。平成25年度は、約160tを京阪神の市場や贈答用として出荷しました。今年は交配時期には天候に恵まれましたが、4月15日に霜が発生。香住営農生活センターの担当者によると、管内では雌しべが黒変し授粉能力がなくなって結実しないなど、凍霜被害にあった梨園は1haに上るそうです。今年度の出荷量は、計画の160tを下回る見込みです。

 

 35aを栽培する浜田啓陽さんの梨園(香住区矢田)では、霜による影響はあまり見られなかったそうです。6日から妻の佳子さんと二人で、摘果と袋かけ作業に励んでいます。作業は、交配して育った実の中で、軸が太く形の良いものを残し、不要なものをハサミで切り落としたあと、残した実に手作業で袋をかぶせます。浜田さんは、「交配が順調だったため、しっかり実がついている。作業は手間が掛かるが良質なナシを作るために手を抜けない」と話していました。

 今後は、6月上旬から下旬にかけて一回り大きい袋をかけて、9月初旬から収穫が始まります。