たじまで農業

活動レポート

但東町野菜生産組合 初の販売高1億円超え

2016.02.29

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 但東町野菜生産組合(35人)が生産するピーマン、緑化ウド、エンドウの平成27年度の販売額がそれぞれ26年度を上回り、あわせた販売額が初めて1億円を超えました。全国的に天候不順で野菜が品薄となる一方で、管内では生産が順調で京阪神の市場を中心に高値で販売されました。

 但馬地域の基幹作物のピーマンは、但東町で27年度33人が約3.7haで栽培し26年度より約50t増の275tを出荷。仲間づくりのための呼びかけによる生産者の増加、一人当たりの栽培本数の増加があっただけでなく、栽培講習会やほ場巡回など役員やJA等による熱心な指導が、生産者の技術の向上につながり、秀品率や木1本当たりの収量の増加につながりました。結果、ピーマンだけで9200万円を売上げ好成績を収めました。

 同組合は2月26日、豊岡市但東町で総会を開き、27年度の販売実績と28年度の取り組みを確認しました。総会には、生産者、JA職員、行政や市場関係者ら約40人が出席。28年度は、関係機関と連携し指導を強化して、品質の良いものを安定的に生産できるよう生産者の更なる技術の向上を図り、27年度以上の販売高を目指します。また、雨よけハウスを活用した新しい栽培技術や栽培に手間がかからない新品目の検討も進めます。同組合の小西康之組合長は、「安心してくだい、ピーマンはもうかります。ピーマンだけで1億円を目指そう」と呼びかけました。

 

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 また、栽培本数や秀品率、1本当たりの収量、ほ場の状態などを審査し、優れた生産者を表彰するピーマン栽培コンクールの最優秀賞に武知武雄さん(写真)を選びました。武知さんは、1本当たりの収量が町内の平均を3.9kg上回る12.2kgと特に優れていました。「ピーマンが病気にならないようにほ場の排水に一番気を遣った。できるだけほ場に足を運びピーマンの様子を観察していた。来年度もがんばりたい」と話しました。