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たじまで農業

活動レポート

酒米「フクノハナ」消費者らが稲刈り体験

2016.09.05

160904fukumitu1.jpg 産地銘柄としては全国で唯一、豊岡市出石町で栽培されている酒造好適米「フクノハナ」。JAたじま出石フクノハナ生産部会と蔵元の㈱福光屋(金沢市)の栽培契約が始まって来年で30周年を迎えます。農作業を通じ、「フクノハナ」ファンのさらなる拡大を目指し、消費者を対象にした稲作体験イベントを初めて開きました。

 昭和40年代後半に全国各地で栽培されていた「フクノハナ」。出石町でも48年に栽培が始まりました。ですが収量が少なく、麹にすることが難しいといったことなどから需要は減少。栽培中止の話しも上がりましたが、「フクノハナ」にこだわる㈱福光屋と昭和63年に契約栽培を始めました。

 「フクノハナ」の今年度の作付面積は、昨年から約2割増の108haで、出荷量は75t増の450tを目指します。近年の国内外の日本酒ブームや北陸新幹線の開業などに伴う需要を見込んだ㈱福光屋などの酒造メーカーからの生産拡大の要望を受け、4年連続の増産となりました。作付けの約8割が特別栽培で全量を㈱福光屋に出荷。㈱福光屋は特別栽培の「フクノハナ」を100%使った純米酒「コウノトリの贈り物」などを販売しています。

 イベントは、消費者に田植えと稲刈りを体験してもらい、収穫した「フクノハナ」を使った新酒を届けるというもの。9月4日、5月に田植えをした出石町袴狭の水田で、東京や大阪、兵庫などから応募があった消費者13人が稲刈りを体験しました。参加者は鎌を手に、生産者から指導を受けながら、黄金色に実った稲穂を丁寧に刈り取り、収穫の喜びを分かちあいました。

160904fukumitu2.jpg 友人と参加した加古川市の三村のぞみさんは、「苗の生長を見ることができたし、農家さんの生産へのこだわりを知ることができて良かった。新酒が届くのが楽しみ」と話していました。吉田準一部会長は、「お酒の原料となる酒米の生産現場を見てもらうことでよりフクノハナやお酒を好きになってくれればうれしい。この機会を大事にし続けたい」と話しました。160904fukumitu3.jpg