たじまで農業

活動レポート

但馬ブランド朝倉さんしょ 更なる普及目指す

2016.11.11

 JAたじま朝倉さんしょ部会は11月10日、生産者大会を総合営農センターで開き、平成28年度の出荷、販売の実績や活動の振り返りと、29年度の栽培、振興に向けた意思統一を図りました。大会には、部会員、行政関係者やJA役職員ら約110人が出席。同部会では29年度、「但馬ブランド"朝倉さんしょ"」を合い言葉に掲げます。品質と収量を安定させより多くの人に朝倉さんしょを届けること、朝倉さんしょ栽培を通じて生涯現役農家を実践して活気ある産地を作ること、但馬ブランドとして全国に発信することを実践し、生産者と関係機関が協力して15tを超える出荷を目指します。

 養父市八鹿町が発祥地とされる朝倉さんしょは、実が大粒で房が大きく、爽やかな香りと後を引かない辛さが特長。同部会では28年度、但馬全域で約490人が1万本を超える朝倉さんしょを栽培。4月の低温が生育に影響し収量は当初の見込みを下回りましたが、昨年より106%増の11.4tを出荷しました。今後、JAや行政による栽培指導や品質管理の体制を強化し、消費者の需要に応える出荷、加工品の開発・販売などによる一層の普及を確認しました。

 同部会の福井悦雄部会長は、「さまざまな方面から朝倉さんしょの需要が高まっている。消費者の期待に応えられるよう、品質、出荷量を向上していきたい」と話しました。同JAの尾﨑市朗組合長は、「海外から視察に来るなど、朝倉さんしょは世界でも注目される特産品。JAでは施設の増強や栽培指導の強化などで、生産者が安心して栽培できるようしっかり対応していきたい」と話していました。

161110asakurasansyo.jpg また、大会では、生産者の栽培意欲と技術の向上を目的に開いた品評会の表彰を行いました。7月に部会役員やJA、行政職員らで審査し、最優秀賞の但馬県民局長賞に朝来支部の中村敏明さんを選びました。

 中村さんは、「今年は思い切って、せん定をしっかりとしたことが結果につながった」と話していました。

 

 そのほかの表彰者は次のとおりです。

 

優秀賞(全国農業協同組合連合会兵庫県本部長賞)=村田憲夫さん(豊岡支部)

 同賞(たじま農業協同組合組合長賞)=池内修さん(豊岡支部)

 同賞(豊岡農業改良普及センター所長賞)=木戸敏之さん(豊岡支部)

 同賞(朝来農業改良普及センター所長賞)=福井悦雄さん(養父支部)

 同賞(新温泉農業改良普及センター所長賞)=森井健一さん(美方支部)

 同賞(JAたじま朝倉さんしょ部会部会長賞)=川井康充さん(朝来支部)